そういうと薫はどこかへ 行ってしまった。 あたしは薫の背中を ぼーっと見てから 木の下に座った。 素直に…か… あたしは空を見た。 雲一つない綺麗な青空だった。 『…ッ結城!!』 呼ばれて振り返ると そこには走って来たのか 肩で息をしている瑞稀がいた。