中に入ると


もう一人いたことに


気がついた。


『コイツは俺の弟。


名前ぐらい言えよな?』


幸大は呆れたように言った。


『…川嶋 瑞稀。


≪Kawashima Mizuki≫


よろしく。』


瑞稀は落ち着いた茶色に


整った顔立ち。


幸大さんもだけど


瑞稀はさらにいい。


でも幸大さんのが


落ち着いてる感じかな?


「よろしく。」


せっかくにこやかに


言ったのにシカトかよ!?