コンコン… 俺は軽く車の戸を 叩いた。 するとドアが開いた。 運転席に座っていたのは 黒髪の落ち着いた感じの人。 「あの… 坂崎結城ですが…」 俺が自分の名前をいうと ニコッと微笑んでくれた。 『はじめまして。 俺は川嶋 幸大 ≪Kawashima Kodai≫ 立ち話も何だから… とりあえず乗って?』 そう言われた俺は 車の中に乗り込んだ。