愛しい君へ



「先生連れて来たよ!」
タイミング悪く実美が先生連れて戻ってきた。

脳検査も受けた。
「一応脳のほうも大丈夫みたいだから一安心ですね」
ホッとするあたし達。
「一応は酸素マスクしておいてください」
そう言って先生は出て行った。

「龍哉、良かったな」
慎耶が言う。
「別に・・・」
龍哉が素っ気無い返事をする。
「ぢゃああたし帰るね」
あたしは鞄を持つ。
「ぇ!?梨李今日なんかあるの!?」
「別に何もないけど。龍哉起きたからもう大丈夫かな-って」
「ちょッ・・。龍哉の気持ち知ってるでしょ?」
小声で実美が言う。
「だからだよ。龍哉には迷惑かけないって決めたから」
ひねくれ者だろうけど、あたし、彼女でも何でもないし。
あたしが片想いしてるだけだし。
「梨李・・・」
「ぢゃぁ、また学校でね」
手を振って出ようとした。
「梨李!」
慎耶があたしの腕を握った。
「なに?」
「ちょい来い」
そう言って腕を引っ張られた。