棺の窓が閉められる。
「嫌・・龍哉ぁ・・・」
あたしは力なく叫ぶ。
奈津さんに抱き止められる。
そして龍哉は天国へ行く船へ乗った。
「やめて・・。龍哉はまだ生きてる・・。あたしには見えるんだよ・・。ねぇ・・お願いだヵら・・逝かないで・・・。いやぁ!」
ぐったりと座り込む。
「梨李ちゃん・・・」
「いや・・いや・・・」
首を左右に振る。
「梨李!」
奈津さんが叫んだ。あたしは驚く。
「龍哉は死んだわけぢゃない!これヵらまた新しい体で生まれてくる!梨李ちゃんが龍哉を忘れない限り、龍哉は生き続ける!梨李ちゃんの心の中で!」
そう言う奈津さんはすごく逞しくて龍哉のお姉さんだなって実感された。
結城兄ちゃんはあたしの体を抱き上げて奈津さんに一礼して出て行く。
「結城・・兄ちゃん・・・」
「お前はすげぇよ。龍哉君のためにあんなに泣け叫んだんだヵらな。きっと龍哉君、見て喜んでるよ。お前がここまでやってくれたんだ。あいつは絶対生まれ変わってくる。だヵらお前もそれまで一生懸命生きろ」
家に帰る途中に言われた。
龍哉が居ないのに生きろって言うの・・?
そんなの無理だよ・・。
龍哉に居て欲しい・・・。


