「明日はどこ行くの?」
「えーっとね、結婚式場。」
「えっ!?」
驚く蓮。そりゃあそうだよね。
「結婚式場を経営してる友達に頼まれちゃって。『二人だけの結婚式』を体験して、その感想のアンケートをとりたいんだって。」
完全なる嘘。結婚式を経営する友達に事情を話して、無理やり急すぎる結婚式を挙げさせてもらえることになった。
「お願い、蓮。だめかな?」
「いいよ。せっかくだし。でも…」
「ん?」
なんだろう…
「いつか、綾吏とちゃんと正式な結婚挙げられるように頑張らなくちゃな。」
言われて嬉しいはずの言葉なのに今の私にとっては辛い言葉でしかない。
ついこの間までの私だったら、嬉しくて仕方ない言葉だったのに。
「綾吏?」
「あ、うん。私も頑張る。」
「よかった。」
そう言って蓮はまた私を抱きしめた。今度は強く。

