家族で賑わう真昼の遊園地に似合わず、私の瞳からは雫が垂れていた。 「綾吏、おまたせ!」 頭上から明るい声が聞こえた。そこにはハート型の風船を持った蓮。 「え……どうした?」 私の様子に気付いた蓮が慌てはじめる。 「…ごめんごめん!なんでもないよ。」 明るい声を作って返すけど、きっと顔は笑えてないんだろうな。