「あなたに私が言いたいのは…」


「別れろ……ですか……?」


「…まぁそういうことね。会社経営のために蓮を海外に移住させるの。里美さんと一緒にね。」


「そんな……。」


「私としては、蓮には里美さんと結婚してもらいたいから、今すぐにでも別れてもらいたいわ。蓮も、良い環境で育てられて気品のある里美さんと結婚した方がいいと思いますから。」


「……」
蓮にお似合いなのは里美さんだってことなんかわかってる。だからこそ口答えができない。


「別れてくださる?」


里美さんと結婚して、蓮が幸せになれるなら
私は……

「……3日間だけ時間をください。…3日で、この関係を終わらせます。」




―こうして、私たちのカウントダウンが始まった。―