翌日 玄関のベルを鳴らすと車が私の前に止まる。 蓮の実家の庭は広すぎるから、車で行き来するらしい。 「着きました。」 しばらくすると、車が止まり、車を出ようとすると運転手さんがドアを開けてくれた。 「……お待ちしておりました。どうぞ。」 執事のような人に、蓮のお母さんのいる部屋を案内される。 …もし私がこの家の住人だったら、絶対部屋の場所覚えられないな……。 ほんと…広すぎ……。