「蓮、ただいま~」


リビングから出てきた蓮は、無言で私を抱きしめた。


「ごめん…」


蓮は小さな声でそう言った。


「どうしたの……?」


「綾吏はケリつけてきてくれたのに…俺…」


「…無理だった?」


「うん……」


「いいよ…。私は蓮といられるだけで幸せだから。」


そう言うと、蓮はただ、きつく抱きしめてくれた。



私……浮気のままでもいいから…………。
あなたといられるなら…………