・・+蓮side+・・
「あ…あの……蓮……?」
一緒に遊園地に来た、婚約者の里美に頼まれてジュースを買いに行っている最中、誰かに呼ばれた。
思い当たる声の主が浮かんできて、もしかして・・・と振り返ると
思ったとおり……綾吏だった。
「綾吏……。」
「あ…ご、ごめんなさい!なんでもないです!……亮くん、行こう!!」
綾吏は、俺の元後輩である高木の腕を引っ張る。
ていうか、なんで高木が綾吏と……?
「綾吏先輩……でも……」
高木は戸惑っている。
「待って!」
綾吏が向こうに向いてしまったとき、反射的に呼び止めた。
「……え……?」
「あの…さ……、本当にあの時はごめん……。」
掛ける言葉が見つからないから、とりあえず謝った。
「いいよ……私、大丈夫だから……。」
そういいながらも、綾吏は泣きそうな顔をしている。

