「ねぇ、綾吏先輩!明日、デートしましょうよ!」


亮くんが遊園地のチケットを取り出した。


「その遊園地……。」

亮くんが誘ってくれた遊園地は、あの日、蓮と行った遊園地。


「遊園地、嫌いですか?」


「……ううんっ!好きだよ!」
亮くんに迷惑掛けたくなくて、無理に笑顔をばらまいた。
壁を乗り越えなきゃ、蓮を忘れられないもん……。



「じゃあ、明日、迎えに行きますね!!」