「…綾吏…。」 帰り際、待ち合わせをしていた、職場のロビーに蓮が来た。 私と蓮は、会社から出て、近くの橋へ着いた時、私は蓮に顔を向けた。 「蓮…。…私ね、ちゃんと決めたよ。たくさんたくさん考えて、悩んだ。でも、決めた。蓮とは……もう一緒にいれない。だから…」 その時、今まで必死に堪えていた涙が溢れ出した。 「綾吏……。」