神聖な場への重い扉を開けた。
そこにはこちらへ背を向けたタキシードを着た蓮の後ろ姿。
その場所に向かって私も一歩ずつ歩みを進める。
会社で始めて出会った時の蓮。
最初はただの”かっこいい上司”でしかなかった。
でもいつの間にか”好きな人”になった。
付き合ってからも蓮はやっぱり私より大人で、それでもこんな私を抱きしめてくれる蓮は”大好きな人”になった。
一回別れてまた付き合い始めた蓮とは、その前までよりも距離が近づくことが出来た気がした。
”大好き”から”愛してる”に変わった。
「綾吏。」
気付けば、蓮の姿は目の前になっていた。
そんな蓮の腕に自分の腕を絡ませる。

