ピンポーン 「どうぞ」 「お邪魔します」 翔太君の部屋に行って 綾を見たら泣きそうになった。 「ゆうか大丈夫…?」 「別れちゃ…った」 「そっか…」 「……っ」 綾は泣いてるあたしの 背中をさすってくれた。 翔太君は気を利かせて たばこを吸うと言って 部屋から出て行った。 「あたしひろきが好きだよぉ…」 「うん…」 「浮気されてるの分かって自分から別れようって言ったくせにね…」 「綾は分かるよ。ゆうかの気持ち!」 「…。」 「ゆうかなら絶対幸せになれるよ!」