みんなの元気な笑い声がふすまを震わせるほどに響き渡りました。
 やがて、カツ君が不安気に僕の顔を覗き込みます。
「ヒロちゃんも祭りに来られるとええけんどなあ」
「僕、風邪なんてもう治ったよ」
「本当きゃ、おめえ。ひでぇうれしいことを言うてくれるのお」
 本当に体の具合が良くなっていたし、それよりも何よりも僕はみんなと一緒に野山を駆け回りたくてウズウズしていました。