そしてついに…

遠足の日がやって来た♪

この遠足で加奈はコクるつもりらしい…
まぁ加奈なら平気だろう

バスの座席も班事なので加奈と私は隣に座った。

うちの後ろに蒼君。
加奈の後ろにたっちゃん。

出発してから30分ごろおやつタイムがやって来た♪

加奈とお菓子を交換していたらたっちゃんが手をのばしてきてくれと言ってきた。

その仕草に加奈と二人で笑いあっていた時に、
蒼くんが私の頭に腕をのせて、

「茉奈ー俺にもグミちょうだーい」
ドキッ。
リズムを打つ速さが速くなる。
「…はい!」
渡そうとしたら…
「おれの口ん中に入れて♪」
と口を薄く開いた。
入れようとした瞬間バスが止まりトイレ休憩となった。

「茉奈!トイレ行こうよ!」
加奈に言われるまできっと顔が赤かっただろう。
立って行こうとしたときに、私は蒼くんに引っ張られた。

「蒼く…ふっ!?」
抱き締められてるよ?
うち。

「お前…って」
「おっ蒼じゃん?」
と同級生二人に声をかけられ、
パッと手を離した。
心臓バクバクナッテル。
「そいつ誰?」
キレイメの女の子が私を指差して蒼君に聞いた。
「友達以上恋人未満?w」

そう言った。
嬉しいのやら悲しいのやら…

さっきの続きはこれを言いたかったのかな?

キレイメの女の子は自信満々と、
「蒼、私と付き合って」
!?告白?!

そこでちょうどトイレ休憩が終り、
キレイメの女の子は1組だったので別のバスに帰っていった。

蒼君はバスの中で上の空だった。

「たっちゃん蒼君にグミあげてくれる?」
さっき渡しそびれた、グミ、
「蒼ーグミー」
たっちゃんが話しかける。

「いらねぇ」
「そんなこたねぇだろ」
蒼くんは声を荒げて
「いらねぇってんだろ!」
と言った。

蒼くん昔あの子と何かあったの…?