騎士をでると照れた顔をした彼女が入り口の横に立っていた。 俺を見るなり頬を僅かにそめて笑う。 「ご馳走さまです」 「いえいえ」 照れながらも礼儀正しい彼女に、恋い焦がれていたあの頃よりもさらに強い愛おしさをだく。 本当に俺はこの子が好き。 恋って何度か経験したことがあるけど今のコレは経験したことがない。 憧れの恋でも 偽りの恋でも 幼さ恋でもない。 幸せになりたいって気持ちよりも幸せにしてあげたいって気持ちが大きい恋。 一生に一度の恋。