とはいえ、この災害の中だ。

既にこの宿泊フロアにも人はいなくなって…。

「!」

「え…」

「あれ?」

そんな思考を巡らせていた俺達は、宿泊フロアの方から聞こえた音を聞き逃さなかった。

今…ドアの閉まる音がした。

このフロアに誰かいる?

息を殺し、その場から動けない俺達。

そんな俺達に気づいたのか、ペタペタと足音が聞こえてきた。

足音は少しずつこちらに近づいてきて、遂にはその姿を俺達の前に晒す…!