しげしげと俺に見つめられ、ハルカは体を抱きしめるようにして視線をそらす。

「な、何よ…ジロジロ見るんじゃないわよ…」

プールで泳いでいたのだ。

当然彼女は水着姿だった。

ピンクのビキニ。

スレンダーな体型の割には、出るとこが出ていて…って違う。

建物内は空調が効いているとはいえ、今は真冬だ。

ビキニ姿では体を冷やしてしまう。

事実虚勢を張ってはいるものの、ハルカの肌には鳥肌が立ち、体は小刻みに震えていた。

「ほら」

俺は上着を脱ぎ、ハルカに差し出す。

「…早く渡しなさいよ、気が利かないわね」

上着をしゃくり取りつつ、彼女はどことなく顔が赤かった。