南極2号

「あ〜あんたには心配かけっぱなしで…ごめんね。って言うか、せっかくの宴会なのに食い物何もないんよ…あんたのお得意の料理の腕披露してやったら?」

と言ってはみたものの…

デリカシーの欠片も無い千早っちに幻滅してるやろうし…千早っちの方も…作ってる人間が解りきってて惚れ直すやら期待出来んめぇな…

「まだ飲むと?ったくお姉ちゃんは…」

ぶつぶつ言って千春が台所へ消えて行った。

千春が居なくなったんで…良治と番犬に『おいでおいで』をしながら千早っちを睨んだ。