光の廻る速さが増える度に、光は俺を包んでいく。 「言っとくけど、これは命令なんだ。お前に拒否権はない。」 「海っ!!」 俺に駆け寄ろうとする華の腕をを掴むニット帽。 あれ?なんか段々頭がクラクラしてきた。 包み込むと光は激しさをどんどん増していく。 「あっ、多分学園の中庭に着くと思うから、学園長室適当に捜して。」 そのニット帽の言葉を最後に、俺の意識は飲み込まれていった。