「俺は総ての“水”を操る能力者。だからーーー」 手の氷がパキンと砕け散るのと、魔物が完全に凍り付くのはほぼ同時だった。 「大気にある、総ての“水”が俺の能力だ。」 ギュッと拳を握ると、パァァンと音を立てて魔物の氷は粉々に砕け散っていった。