言ったのは、俺じゃなくて隣の美優だった。 よく見ると、美優の手は震えていた。 「精霊による傷は、術者を倒すしか治ることはないわ。」 「っ…!」 美優は手で口を押さえ、俯いた。 きっと、涙を我慢してるんだろう。 「これは一種の“呪い”みたいなもの。術者をどうにかしない限り、どうにもならない。」 柚璃の声も、どこか消え入りそうだった。