ドォンーー激しい爆音を合図に俺は後ろに下がる。
視界が煙ってよく分からないが、敵もどうやら避けたらしい。

「…流石、二宮海の弟ね。」


敵が、うっすら笑った気がした。

「あんたも流石だな、アリサ様?」

ピクリ、と俺の言葉にアリサは眉を動かした。