『京介、どうした?』

薄暗い城の一室で、俺は人間界にいる榛名さんに電話をかけた。

「榛名さん、収穫ありました。学園にもの凄い能力者がいたんです。」

『…へぇ、それ秀才君のこと?』

「いえ、二宮海ではありません。別の人間です。」

『ははっ。』榛名さんの笑い声が聞こえてきた。