渚が着いた場所は、学園長室の近くだった。

自分を囲んでいる魔物達に、渚は溜め息を吐く。


「つまんねぇの。」

魔物達を大体睨みつけ、そう吐き捨てた。


魔物は背後から渚を切り裂こうとする。
けれど渚にはそれが分かっていたらしく、「おせぇよ。」と呟いて指をパチンと鳴らした。
すると、たちまち炎が魔物を包み込んでいく。