中村先輩が何をしてくれたのかは分からない。
ただその効果はあまりなかったようだ。
美紀の噂はこの学年にまで広がっていた。
森先輩の彼女が美紀と同じ学年、しかも美紀のことを嫌ってるのなら当たり前の結果。
男の子たちの反応は前よりもあからさまになっていた。
「白石さ~ん。今度家おいでよ。俺の家、昼間は親いないからゆっくりできるよ?いろいろと…。」
「いきません。っていうかどちら様?」
名前どころか顔も知らない人が話しかけてくる。
「だって誰でもいいんだろ?なら俺でもいいじゃん。」
いい加減にしてよ!もう!!
どうして断っても断ってもみんな話しかけてくるの?
「美紀はそういう人じゃないんで!」
思いっきり睨んだ。
「いいじゃん。別に。彼氏もいないんだろ?やりたいように生きようよ。」
威嚇もむなしく彼はわけのわからないことを言いながら美紀の肩を抱いてくる。


