夜、ドキドキしながら携帯を見つめる。 画面に出されているのは直ちゃんの番号。 あとは通話ボタンを押すのみ。 …………。 あーーーーー!!それができない!! 用もないのにかけたら迷惑かなぁ? 大丈夫かなぁ。 いいかなぁ…。 えい!! 息を止めて、目をつぶって、力いっぱいボタンを押した。 ―プルルル・プルルル・プルル… 『もしもし?美紀ちゃん?』 3回目のコール音で直ちゃんが電話に出た。