僕は君のもの




ミニスカサンタのほかにもクラッカーや三角帽子を持ってレジに並んだ。



「じゃあじゃあ!美紀がこっち買うから恭ちゃんはサンタさんね。」



「なんだよ!俺の方が高くね?」



しょうがないじゃん。男の子なんだから。



「ヤマにはツリーとケーキを頼もうと思うの。」



「それ賛成。愛しのエリザベスとイヴを過ごす為にはそのくらいしてもらわないとな。」




楽しいパーティーになりそうだなぁ。


今からウキウキしてきて思わずショップの袋を振り回す。



「みっきー、危ねーよ。ってか当たってるから。俺に。痛いから。」



「大丈夫大丈夫!
それより7時までまだ時間あるよ?どっかでお茶でもする?」



「そーだな。ここ出てすぐのファミレスでも行くか。」



下りのエスカレーターに乗ろうと右に曲がった。



「そっち上り。下りはあっち。」



恭ちゃんが苦笑しながら美紀の肩を抱く。



「あ…。」



方向転換した先には見覚えのある女性がいた。