そして迎えてしまった花火大会当日。 「なんか近くない?」 隣を歩く彼に問いかける。 「そう?」 花火を打ち上げる会場に近づくにつれて増える人。 「手、繋ぐの?」 彼に引っ張られる右手を見る。 「いつも繋いでるじゃん。」 「そう…だよね。」 どうしよう。なんかヤダ。 日が落ちる毎に少しずつ辺りは暗くなっていく。 「やっぱやめよ?」 「え?」 「花火。美紀見たくない。」 彼は笑顔で承諾してくれた。