僕は君のもの

いつの間にか始まっていた初めての恋は唐突に終わりを告げた。



４月になって思い知る。

直お兄ちゃんは本当にもう来ないんだ。




無駄に家の周りをウロウロしてみたけど会うこともなかった。






学年が上がるに連れて美紀の淋しさは増す。




意地悪してくる男の子がいなくなった代わりに女の子が離れていく。





どうしてだろう。



美紀はただお話してただけなのに。





毎日、繰り広げられるコソコソ話。




一人ぼっちの休み時間。







相談に乗ってくれる直お兄ちゃんはもういない…。