「ちょっとダサ男!買い物もろくにできないの?」


「ゴメン亜稀ちゃん、売り切れで………」



「問答無用、バツとして今日の帰り2ケツね?」



「うん!」



このダサ男は香坂 要

私の幼なじみでご近所さんなんだけど………



「おい!ダサめ!数学のノート貸せ!」



弱っちくて、女顔、背は高いのにヒョロイ、ついでにお人好しだからこんなふうによく絡まれてる



「要を私パシリにしていいのは私だけだ!」



いつも要の隣にいたから気弱な要を守るのは私の役目だった



そのせいが私はこんなにも気の強い女になってしまった



「ありがとう亜稀ちゃん!」


要の笑顔は昔から可愛い