「ありがと、う…ありがっ…と」



詩織は唇を噛み締めながらまた涙を流す



ありがとう…?


俺は何もしてないのに…



「こっちこそ、ありがとな…
俺との思い出を大切に思っててくれて


…お前とのキャッチボールは本当に楽しかったから」