「ねぇ、そうちゃん…」 詩織はボールを投げようとした腕を下ろし、静かに顔を下を向けた 「なんで逃げるのか、なんで話してくれないのか、理由は聞かないから… 一つだけ聞いてもいい…?」 その声は少し震えていた 詩織… 「…うん」 パシュッ…