「よし、じゃあ次は詩織がおもいっきり投げて」 そうちゃんはグローブを軽く叩きながら、こっちにグローブを向ける 「おもいっきり? いいけど…私がおもいっきり投げたら 絶対ボールがどっか 変なところに行っちゃうよ?」 「俺は詩織のボールは絶対捕れる」 どこか余裕な表情を見せながら そうちゃんはニッと笑った 「なんで?絶対無理だよ!」