この空の下で



「あそこまでの道危ないらしいから
引き返そうって!」


そうちゃんはさっきから
引き返したがってる


「いいの!そうちゃん怖いなら帰ってて
あたし一人で行ってくるから」


「おっおい、詩織ー」



この時の私はただ願い事を叶えてほしくて、ひたすら山を登っていた


ただ野球が上手くなって
ほしかっただけ


それだけだったのに…