その二人の会話に割って入ったのは、一人の大男だった。


「まぁ、そう言うなイース。…草原の民かな君は?私の名前はガイオス、傭兵だ。こいつはイース。気は強いけど悪い奴じゃないんだ、許してやってくれ。」


「いいえ、こちらこそ失礼しました。私の名前はパンパス。ガイオスさん、イースさん、宜しくお願いします。」


「何よガイったら保護者ぶっちゃって…。」


「まぁ、そう言うなイース。俺はお前の護衛な訳だし、言ってみれば保護者みたいなもんだろ。」


…―なんか面白い人達だね、パンパス。椅子は5つあるし、もう二人はどんな人なんだろうね―…


そして、そんな期待を膨らませるピューマの元に訪れたのは、猫背で細身の男と、青みがかった目と髪を持つメイド服の女性だった。










「皆さん初めまして!私達は技巧の民。こちらの方はリエル=ガナー様。そして私はリエル様のお付きで、サラ=ニトロンと言います。皆さん宜しくお願いします。」


そう明るく自己紹介をしたのは、メイド服の女性だった。


そして、その彼女の姿に対して、ピューマは楽しそうに言うのだった。


…―パンパスに負けず劣らず面白い恰好だね、あの人は。―…