大臣の言うことが本当ならば、ドラゴンの知能は極めて高いということが言えた。


そして、そのドラゴンが6体…、知能以上に強大な力を秘めたドラゴンを相手に、如何にして戦うが悩み所だった。















パンパス達は大臣の話が終わると、王宮内の小部屋へと通されていた。


そして、そこには大きなテーブルと、細かく装飾のされた腰掛けが5つ用意されており、どうやらここでパンパスの属する討伐隊の作戦を練るようだった。











「あら、貴方?入らないの?」


そうパンパスに声を掛けたのは、腰の辺りまで白く美しい髪を伸ばした女性だった。


「あ、申し訳ありません。今…」


そして、そうたじろぐパンパスを後目に、その女性は一番奥まで歩いて行き、すっと腰を下ろすのだった。


「…貴女は?」


パンパスは一番手前の椅子に腰を下ろしながら、そう尋ねるのだった。


そして、その後の返答に、風のピューマは密かに笑うのだった。


「あら…?人に物を尋ねる時は、まず自分から言うものではないのかしら?」