「昔の恋~?あぁ~あれかぁ。
 なかなか立ち直れないわなぁ~あれは。」

竜はいつも私の目線から考えてくれる

『でしょ~?
 かといってしょうがない事だと思うし。』

「そうそう。」

彩はさっきまであんなに竜に甘えそうな顔してたのに
ちょっと不満顔。

「でも~ッ」


竜「おッ!!瞳、帰る時間じゃねぇか??」


竜が指した先の壁時計は間もなく8時。
やばッ今日は早く帰らなきゃじゃんッ

『やば~ッ帰るね!!じゃぁ後で電話するッ!!バイバイ』

私は靴を履くなりすぐに竜の家を飛び出して、
走って家に帰った。




だって…だって今日は…


ガチャッ

『ただいまッ』
「遅い。」


妹の誕生日だから…。

まぁ祝いたいと言うより、
祝わないと妹に怒られるから
ビビりながら毎日過ごしてるんだよね…


玄関の真横に手を組んで怒ってる妹の愛…。
完全に怒ってるよねぇ…。


『ごめんッ竜の家にいてさぁ』
「じゃぁ竜に電話して!!今すぐ倒してやる!!」

愛は私とは1歳違いで、何故か態度がデカい…。

去年は竜を誕生日会に呼んだんだけど、
プレゼントに愛はかなり不満顔になって、
竜にかなり怒鳴ってた(汗

その後は…竜にかなり私から謝った(汗
大変…なんだから…(汗

『もういいってばッ
 ちょっと荷物置いてくるからリビング行って!!』

愛は溜息をつきながらリビングに戻って行った