「あんた馬鹿ねぇ~目つぶる暇があったら追っかけなさいよ。スキだったんでしょ~?」


私の過去の恋話を聞きながらポテチを食べつつ説教する彩。

あっ申し遅れました
私は櫻木瞳(さくらぎ ひとみ)

あの初恋から3年が経っていた。
でも頭の端っこにはまだちょっと小さくなった穴が空いていた

まだ亮の事は忘れられなくて、頭の片隅に亮は存在していた。
メガネをかけて大人しめの髪。私よりはるかに高い身長。
全部好きだった。


「私だったら追っかけるけどなぁ~」

彩は人の恋の話に完全キレてるし…

彩は恋多き女ってやつ。
まぁ友達にはちょっと厳しい子で、
よくその厳しくしてるとこを彼氏に見られてフられてる。

「まぁまぁ落ち着けよ~ジュース持ってきたからさぁ~」

部屋に入ってきたのは幼馴染の竜。


『ありがと~竜^^』

竜とは結構長い付き合いで、さかのぼること幼稚園ってとこかな。
優しくて、いつも私の悩みに乗ってくれて、
今でも悩み相談とか女友達よりも楽に相談できる仲。


「ねぇ~瞳の恋話!!ありえないと思わな~い??」

彩が竜の真近くまできて話し始めた。

まぢありえない…

そう。彩は竜の事が好きなんです…。
でも私的には付き合ってほしくない…。

まぁ友情関係にヒビが入るのもあるけど、
できれば竜には優しくて心からピュアって感じの子と付き合ってほしいから。

彩はちょっと…心はダークって感じ…。