「言ってもいいけど…でも…僕が無理なんだ。
 別れが辛くなるだけだと思うんだ。」


亮は前みたいに強く抱きしめた。


たしかに…そう。
毎日のように亮と一緒にいたから
たぶん、離れ離れになったら
もう立ち直れなくなっちゃうよね…

そう思って私は

『そうだね…辛いだけだよね。
 分かった。じゃぁいつか戻ってくる時があったら
 電話、かけてね?』

「うん…。」


ギュッと目をつぶって、目を開けた時には
亮はいなかった。


これで終わり…?
そう思うと寂しくて、さっき以上に泣けてきて、
泣きやむのにすごく時間がかかったなぁ


そして立ち直るのにも時間がかかって、
毎日、ぽっかり大きな穴があいてて、


空ばっかり見てて、


不登校児になってたなぁ。


亮…今頃何してるかな…