と、猫舌らしく紅茶を冷ましながらゆっくり味わっていたクラウンがふと顔を上げた。

「あれ、そういやドルメックはんいつ来たん?」

思わずずっこけそうになるドルメック。サラは苦笑している。リエルは我関せずといったところだが、恐らく彼も気づいていなかっただろう。

「30分は前だぞ」

「嘘やん!」

「時計見てみろ!!」

そう言われ時計を見るクラウン。

「すんまへんっ」

ガバッと机に両手を付き頭を下げるクラウンにリエルがこらえかねたように吹き出した。サラも口元を抑えて必死に堪えてはいるが肩が震えている。当の本人はと言えば、「お、受けたな」となぜかご満悦である。このパーティー本当に大丈夫か、とドルメックは頭を抱えた。