じろりと見られて自分でも見直してみる。



「え?制服じゃダメなんですか?」

「おま!制服で出るつもりだったの?」


え?違うの?


「ちょっと待ってな」

阿部委員長が携帯を取り出して何処かに電話をかけ始めた。


「あーもしもし、オレ、頼みあんだけど」


ステージではもう既にカラオケ大会が始まってる。


うまいのかうまくないのかよく分からないけど。

でもそれ以上にみんなが楽しんでいて。


なんだかそういう姿を見てるとホッとする。

って私雑用委員なのに。


副会長もいるよね、ここに。

この体育館の何処かから見てるよね。


「よし、行くぞ、美桜」