芽生えたばかりの気持ちを当てられて
一瞬ドキっとしてしまうけれど
「当たっちゃったかな」
千夏さんが悪戯っぽい笑顔を見せる。
「でもきっと彼も美桜ちゃんと同じ気持ちだと思うよ?」
「へ?私まだ誰が好きかなんて言ってない」
それに千夏さんとはまだ会ったばかりだし・・
「トイレに行く時と一緒に戻って来た時と顔が違うもの」
あ・・私までバレてたんだ。
「大丈夫、自信持って」
自信なんて持てないけれど
「頑張ります」
「だったらほら、行っちゃいなよ」
「え?」
背中をポンっと押され、躓きそうになった足が
勝手に副会長の元へと向かう。
そして
どんっと数歩先を歩いていた背中に当たってしまった。
驚いて後ろを振り返ると
千夏さんがブイサインをしてる。
「大島さん、私隼人くんと話があるから」


