取り敢えずは、日付が替わった頃にまたこの丘に集合ということで話は纏まった。 ヴァラオムも勿論、明日の討伐に協力してくれるとのことだ。 心強い限りである。 また角笛で呼び出すようにベリルに言い付け、ヴァラオムは羽ばたく。 朝日が登り始めた空に白く溶ける様に、『智の龍』は姿を消した。 それを全員で見送り、日が差し朝露の光る丘を後にした。 差し当たって今日のうちに、準備を万全に整えておかなければいけない。 各々が様々な想いを胸に、明日の討伐に向かおうとしていた。