そうして、先生が来た。
先生が来たのはいいけど・・・手には大量の紙類だ。
なんなの??あの量は!!!

「先生!!それはなんですか??」
1人の生徒が聞いた。
「これは・・・今度試験があるので、
それのテキストです。みなさんしっかり勉強してきてくださいね!!」
先生は笑顔で配った。
その量ははんぱなく多い。
1冊でいいものの、5冊もある。
国語、数学、英語、理科、社会・・・。
嫌いな教科ばっかりじゃん!!

そうやってあたしはテキストを開いてみていた。
難しい問題もあれば、簡単な問題もある。
まあ・・全部中学で習ったやつだけどね。
忘れただけ・・・。



「亜衣ちゃん!!おはよ!!」
突然にも菜月さんが挨拶してきた。
「おはよ!!菜月さん。」
「菜月さん・・・か・・・。」
すると、あんなにテンションが高かった菜月さんは、
下がってしまった。
「どうしたの??」
あたしは、聞いてみると・・・
「ん??あぁ・・・なんかね、
あたしがちゃんづけしてるのに、
さんっていうのは変だな・・・なんて思ってね。」
菜月さんは無理に笑っていった。


「じゃあ・・・菜月でいい?
今日から菜月!!」
あたしは呼び捨てでいいと思った。
もちろん彼女はお嬢様なわけで、嫌かもしれない。
でも・・・仲良くなったわけだし・・・いいよね。

「ホントに!?」
菜月はすごく喜んでいた。
「なんで??呼び捨てだよ??」
あたしはそれにたいしてびっくりした。
だって、呼び捨てだもん。
そんな嬉しいものかな??