「あたし・・・実は今気になる人がいて・・・。
その人の事・・・好きになりたくないっていうか・・・
手に届かないし、もう過去みたいに辛い思いしたくないの。
だからね・・・蘭には・・・ちゃんと言った方がいいと思って・・・。」
あたしは恥ずかしくなって、下を向いて言った。
すると・・・
「やっと、言ってくれたね。」
蘭は笑って言った。
「え??」
「だって・・・気付いてたからさ。
自分から言ってくれることを・・・。
ずっと隠してるから・・・。」
そう言って、蘭は抱きしめてくれた。
「何も恐れることなんてないんだよ?
辛い事があったらうちに言ってよ。
お互い同じ人を好きになってるものじゃん!!
似たもの同士じゃん!!
だからさ、頑張ろうよ。ね!!過去は過去だから。
そんな昔の男と今の人は違うから。
彼の心つかもうよ!!」

「蘭・・・ありがとう。」
あたしはそれしか言えなかった。
ただ、言って良かったと思う。
好きになってよかったって思うように頑張ればいいんだから。
お互いに頑張ろうね、蘭・・・。



そして、時間もやばくなってきたから学校には入って教室に入った。
まだみんな席にはついていなかった。
よかった・・・。
そして、やっぱり優くんはまだ来ていなかった。
まだ女子たちに囲まれているんだろうな。
そう思いながら、カバンから筆記用具だけとった。
まだ授業が始まらないから荷物は軽い。
そして、蘭をみると
頑張れ!と言ってるようにガッツポーズをした。
あたしもそれに答えてあたしからもガッツポーズをした。
お互いメアドゲットしようね。


そうして、チャイムがなった。
それと同時に優くんも入ってきた。
隣に座る優くんを見ていたら、笑顔で「おはよ。」
と言ってくれた。
さっき挨拶してくれたのにまたしてくれるなんて・・・。
あたしも、「おはよう。」
と言葉を交わした。