「あっ、そうだ!!実はね。
亜衣ちゃんに話したいことがあるんだぁ☆」
蘭は楽しそうに話し出した。
「何なに??」
あたしはそれにつられて笑顔で聞いた。


「うちね・・・好きな人できたの。」
蘭は恥ずかしそうに言った。
真っ赤になった頬で顔を塞いだ。
「ホントに??誰?」
「優くんの隣にいた晃くん。
彼ね、彼女今いないんだって!!
別れたらしいし、チャンスだよ!!」
「まじで!?」
あたしは驚いたけど、なにげなく分かっていた。
だって、一緒に教室向かってるときなんてさ。
二人なんかお似合いって感じでしゃべってたもんなぁ。
まぁ・・・あたしはドキドキしながら優くんと喋ってたんだけどね。


「でも・・・晃くんも結構人気だからなぁ・・・。
うち、頑張ってメアド聞くよ!!」
蘭は燃えていた。
「あたし、蘭ちゃん応援するよ!!」


そして、あたしたちはメアドを交換してお互いの家に帰った。



あたし・・・やっぱり好きなのかな?
そんな事を時々考えてた。
今まで恋してきたのに、今さらわからないなんて
自分でもおかしいと思う。
でも、慎重にいきたかった。
すぐに好きになるのは、後々こわくなって
自分を苦しめるから・・・。



だけど、これがまさか本気で好きになるとは知らずに・・・。