「ね、明日一緒に帰らない?」 「えー…うーん。」 「ファミマでしょ?帰ろう!」 「うーん。わかった。」 「んじゃ、校門にいて!」 「はい。おやすみ」 「おやすみ!」 あたしが言った最初の我が儘。 奏は受け入れてくれた。 あたしはその晩、楽しみで眠れなかった。 14歳に成り立てのあたし。 1番胸がときめく時期に あたしの最初の願いが叶った日でした。